就職内定率 来春卒業予定の高校生55.2% 厳しさ続く
文部科学省は15日、来春卒業予定の高校生の10月末現在の就職内定率は55.2%で、08年同期比で11.6ポイントの大幅減となったと発表した。この時期の調査としては、過去最大の下落幅。急激な景気悪化を背景に厳しい雇用情勢が続いている。
文科省によると、国公私立高校の卒業予定者107万3619人のうち、就職を希望する人は18万7360人で、内定を得た人は10万3352人。76年の調査開始以来、この時期の前年度比下落幅は99年の7.2ポイント減が過去最大だった。
男女別では男子が59.4%(08年同期比12.4ポイント減)、女子は49.6%(同10.7ポイント減)。男子4万3472人、女子4万536人が内定に至っていない。学科別では水産科が52.3%(同17.2ポイント減)と最も下落幅が大きく、情報科は53.0%(同14.9ポイント減)、普通科は42.4%(同12.8ポイント減)だった。
都道府県別では▽沖縄26.0%▽北海道30.8%▽宮城38.6%--の順に低い。高いのは▽富山73.4%▽岐阜72.8%▽愛知72.0%--の順だった。
10月末の就職内定率が過去最低だったのは02年の47.1%。03年から5年連続で上昇し、昨年は下落した。9月末現在の内定率(37.6%)も、08年度比で13.4ポイント減で過去最大の下落幅だった。
毎日新聞 平成21年12月15日記事より
関連記事