不払い残業代、過去最多の272億円

aiai_mc

2008年11月04日 18:38

厚生労働省が10月24日発表した「賃金不払残業に係る是正支払の状況」によりますと、平成19年4月から平成20年3月に全国の労働基準監督署が割増賃金の支払について労働基準法違反として是正を指導した事案のうち、100万円以上の不払い残業代を支払った事案については以下のとおりとなっています。

■是正指導を受けた企業数 1,728社
■是正を受けた割増賃金の支払合計額 272億4,261万円
■対象労働者数 17万9,543人
■1社あたりの平均支払額 1,577万円
■1人あたりの平均支払額 15万円 

是正企業数、是正金額ともに集計を開始した平成13年以降、最多となっています。

http://www.mhlw.go.jp/houdou/2008/10/h1024-1.html


「労働時間適正化キャンペーン」の実施について

また、厚生労働省は11月を「労働時間適正化キャンペーン」期間に定めています。同省の資料によると、現在、週60時間以上働く労働者の割合は10.3%と短縮の傾向にあるものの、「過労死」の労災認定件数が392件に達するなど過重労働による健康障害が多発しています。
こうしたことから同省は
(1)長時間労働の抑制
(2)賃金不払残業の解消、等に向けて周知啓発などの
取組みを集中的に実施します。

http://www.mhlw.go.jp/houdou/2008/10/h1024-4.html

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