2012年02月03日

平成23年平均給与31.6万円 2年ぶり減少

 厚生労働省が1日に発表しました2011年の勤労統計調査(速報値)によると、基本給や残業代、ボーナスなどを合わせた労働者1人当たりの現金給与総額は、月平均31万6642円と前年比0.2%減少しました。前年実績割れは2年ぶりになります。

 厚生労働省は、従業員が5人以上いる全国およそ3万3000の事業所を対象に、毎年、基本給やボーナスなどを含めた働く人1人当たりの給与総額を調査しています。それによりますと、去年の給与総額は、ひとつきの平均で31万6642円で、前の年より679円、率にして0.2%減り、2年ぶりに前の年を下回りました。産業別に見ると、不動産業が34万2668円と4.8%減少したのをはじめ、教育・学習支援業が38万4645円と2.4%減るなど、11の産業で前の年を下回った一方で、製造業が36万8317円と前の年より1.6%増えたほか、建設業が37万7763円と1.2%増えるなど、5つの産業では前の年を上回りました。このほか、働く人1人当たりの労働時間も、去年は月平均で145.6時間と、前の年に比べて0.6時間、率にして0.4%減り、2年ぶりに前の年を下回りました。



  


Posted by aiai_mc at 21:03「人事労務」最前線

2012年02月03日

業務とぜんそく死には因果関係 労災認定 東京高裁

 パン製造大手「神戸屋」に勤めていた男性が死亡したのは、過重な労働で持病のぜんそくが悪化したためだとして、男性の遺族が国に労災認定を求めた訴訟の控訴審判決で、東京高裁は31日、一審判決に続いて遺族の主張を認めました。

 裁判長は「業務とぜんそく死には因果関係がある」と述べ、労災認定しなかった労働基準監督署の処分を取り消した一審・東京地裁判決を支持し、国側の控訴を棄却しました。

 判決によると、男性は同社東京事業所に勤務していた2002年7月、ぜんそくの発作で心臓が止まり、死亡しました。死亡前の6カ月間の時間外労働は月平均88時間だったことや、業務課物流係長としての業務が精神的なストレスを伴っていとして、「質、量ともに過重な業務が、ぜんそくを重症化させた」と認定しました。
  


Posted by aiai_mc at 20:58「人事労務」最前線