2010年02月03日

国民健康保険の収集率 90%を割り過去最低に

厚生労働省が2日、国民健康保険の2008年度財政状況速報を公表しました。それによりますと、全国平均の保険料収納率は2007年度を2.14ポイント下回る88.35%で、国民皆保険制度が始まった1961年以来、初めて90%を割り込んだということです。収納率は徴収すべき保険料に占める実際の収納額の割合で、下落は4年ぶりです。
 2008年度には後期高齢者医療制度が導入されたため、75歳以上の高齢者が市町村の国保から同制度に移行しました。収納率低下は、納付意識の高い高齢層が減少したことと、景気の悪化が原因とみられます。

 ただ、2008年度の国保財政収支は、市町村が一般会計から繰り入れている額を除いた実質収支で2384億円の赤字ですが、赤字幅は、高齢者医療への拠出金が減少したことなどで、前年度よりも1236億円縮小しました。

 保険料を滞納している世帯は2009年6月時点で全世帯の20.8%と、前年度に続き2割を超えました。


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