2010年06月15日

「心の病」による労災申請が急増

 職場でのストレスが原因によって、うつ病などの精神疾患になり、2009年度に労災認定となった人は234人に上ることが、14日発表された厚生労働省のまとめでわかりました。精神疾患による労災申請者は1136人(前年度比209人増)となり、過去最多となる1000人を突破しました。

また、自殺の認定は前年度より3人減り63人となりましたが、同省は「精神障害で病院にかかる人が増えたこともあり、依然として高い水準」としています。

年代別では、20~40歳代が全体の約8割を占めており、理由別では「仕事の量・質の変化」の80人が最多となっています。

厚労省は「不況で職場内の人間関係が悪化しており、パワハラなどのトラブルに敏感になっていることも要因の一つ」と、労災申請者の急増について分析しています。

同じカテゴリー(「人事労務」最前線)の記事
 未納の国民年金、後払い申請開始 過去10年分対象 (2012-08-01 22:02)
 AIJ社長ら追起訴 起訴額計100億円―東京地検特捜部 (2012-07-31 20:12)
 未成年の男性自殺:上司パワハラが原因 労災認定 (2012-07-30 20:46)
 改正労働契約法が衆院を通過 (2012-07-27 22:27)
 12年度最低賃金引き上げ、平均7円  (2012-07-26 19:24)
 OBの企業年金減額しやすく AIJ対策で厚労省が見直し案 (2012-07-26 19:22)


削除
「心の病」による労災申請が急増