2010年07月26日

雇用保険の失業給付受給日数が10年ぶり増加

 失業給付の平均受給日数が2009年度は125.9日となり、前年度より26.5日増加しました。
 10年ぶりに受給日数が増えたことは、2008年のリーマンショック以降、解雇や企業倒産を理由とした離職が相次いだことが影響したとみられています。
解雇などの離職は、自己都合による離職よりも受給日数が長いため、景気後退による求人減で再就職先を見つけることができず、失業給付をもらい続ける人が多かったとみられています。 

 なお、2009年に雇用保険制度の見直しとして、有期労働契約者で契約更新されなかった離職者らを対象とする受給日数の増加を実施しています。

 景気は少しずつ上向きになってきていると言われていますが、失業期間は長くなる傾向にあるため、雇用情勢の本格的な改善にはなお時間がかかる見通しです。


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