2010年09月03日

非正規就職の若者、6割が正社員なれない

厚生労働省は2日、2009年の若年者雇用実態調査を発表し、学校卒業後に非正規社員として就職した人のうち6割は、その後も非正規社員として働いていることがわかりました。

調査の対象は15歳から34歳の労働者で、昨年の10月から11月に実施し、5人以上の従業員のいる9457事業所と、それらの事業所で働く1万5124人が回答しています。

労働者には、学校卒業後1年間の状況と現在の就業形態を質問し、回答はそれぞれ、卒業後に「正社員として就職した」は、71.2%、「正社員以外として就職」は22.9%、「無業だった」は5.2%となっています。

「正社員以外として就職」のうち、現在も正社員以外の人は64.7%にのぼっています。

男性は54.4%、女性は72.9%。年齢別では、15~19歳が88.7%、20~24歳が79.6%、25~29歳が61.3%、30~34歳で52.8%でした。

またフリーターを正社員に採用するかどうかでは、事業所の87.5%が「採用する場合がある」と答えたものの、過去3年間に「採用に至った」のは11.6%にとどまっています。


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