2010年12月09日

再就職手当 給付率引き上げを検討へ  厚労省

 厚生労働省は失業者が早期に再就職した時に支給している失業手当の受給日数を3分の1以上残して正社員に再就職した場合などに支給される「再就職手当」を拡充する検討に入りました。

 失業手当の残りの受給日数分の40~50%に相当する額を給付していますが、2011年度にも給付率を5~10%程度引き上げる方向です。また、障害者が正社員など安定した職に就いた際に支給する常用就職支度手当も、給付率拡充の11年度までの暫定措置を、12年度以降も延長して適用する考えです。

 再就職手当の給付率は原則30%ですが、11年度末までの暫定措置として40~50%に引き上げています。厚労省は給付率をさらに引き上げるとともに、暫定措置が切れる12年度以降も継続する方針で、2008年秋のリーマン・ショック後の失業の長期化傾向に歯止めをかける狙いとなっています。

 失業期間1年以上の長期失業者は、今年7~9月期の平均で過去最多の128万人に上っています。


同じカテゴリー(「人事労務」最前線)の記事
 未納の国民年金、後払い申請開始 過去10年分対象 (2012-08-01 22:02)
 AIJ社長ら追起訴 起訴額計100億円―東京地検特捜部 (2012-07-31 20:12)
 未成年の男性自殺:上司パワハラが原因 労災認定 (2012-07-30 20:46)
 改正労働契約法が衆院を通過 (2012-07-27 22:27)
 12年度最低賃金引き上げ、平均7円  (2012-07-26 19:24)
 OBの企業年金減額しやすく AIJ対策で厚労省が見直し案 (2012-07-26 19:22)


削除
再就職手当 給付率引き上げを検討へ  厚労省