2011年03月04日

労災事故で指切断、INAXなど提訴

 工場作業中に指を切断したのは安全配慮義務を怠ったのが原因として、伊賀市内の男性が2日、住宅設備大手INAX(愛知県常滑市)と業務請負会社(福岡市)に約2300万円の損害賠償を求める訴えを津地裁伊賀支部に起こしました。

 訴状によると、男性は業務請負会社に雇用されINAX上野緑工場(伊賀市)で働いていた平成20年9月、ユニットバスの樹脂生地のカット作業中に切断機にはさまれ、左手指2本を切断しました。事故当時、切断機には安全スイッチの上から粘着テープが張られ、スイッチが作動しないようになっていました。このため男性は、INAXら2社が作業上の安全配慮義務に違反していたとして、逸失利益や慰謝料などを求めました。

 この事故で会社側は発生を労働基準監督署に報告せず、労災認定まで約1年半かかりました。


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