2011年05月11日

年金記録不一致266万人に-国民年金分含めて

 日本年金機構は10日、年金記録をめぐる問題で、国民年金と厚生年金の加入者と受給者計8100万人のうち、コンピューターで管理している年金記録と原簿の紙台帳の内容が一致していない人が計約266万人に上り、このうち約213万人の年金が増額するとしたサンプル調査の結果を発表いたしました。

 旧社会保険庁による年金記録問題の全容が明らかになるのは初めてで、同機構は人海戦術による照合作業で実態解明に向けて緊急に対応していくということです。

 対象が厚生年金だけだった昨年12月公表の調査では、不一致は約100万人でしたが、今回は国民年金も加えたため、不一致数が大幅に増えました。

 調査では、加入歴が「国民年金のみ」(サンプル数5814人)で0・7%、「厚生年金と国民年金の両方」(同1万797人)で5・5%、「厚生年金のみ」(同5901人)で8・1%の誤りが見つかりました。
このうち、今回初めて公表された「国民年金のみ」の場合は67%、「両方」の場合は79%で年金額が増えることが分かりました。

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