2011年08月22日

東北・関東の雇用減 西への生産シフト影響か

 東北・関東地方の雇用が減少を続けています。厚生労働省が東日本大震災後の雇用情勢を確認するためにまとめている毎月勤労統計調査の地域別特別集計によりますと、2011年6月の東北・関東(新潟、山梨両県を含む)の常用労働者数(パートタイム含む)は前年同月比3.2%減の1106万人となりました。同1.9%減だった5月から減少率が拡大。特にパートタイムで働く人の数は同6.4%減と落ち込みました。

 特別集計は常用労働者数などを震災の影響の大きい東北電力、東京電力管内と、それ以外の地域に分けて2011年1月分から公表しています。東北・関東の常用労働者数の減少は2月以降、5カ月連続。東北・関東以外の6月の常用労働者数は同2.5%増と5カ月連続で増加しました。

 余震や電力供給への不安を背景にした西日本などへの生産シフトの影響が雇用面に表れている可能性があります。

 労働時間をみると、6月の東北・関東は同0.8%増の155時間と前月の横ばいから小幅ながら増加に転じました。ただ所定外労働時間は同1.7%減と4カ月連続で前年を下回り、生産活動が依然として前年水準まで回復していない状況を映しました。




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