2011年12月01日
新卒採用活動、説明会を拡充 短期決戦型
2013年春入社の新卒採用活動が例年より2カ月遅い12月1日に本格始動します。大学3年生らを対象とした主要企業の会社説明会が1日、解禁され、就職活動が本格的にスタートしました。経団連の方針変更で就活開始は前年より約2カ月遅く、「短期決戦」となります。
東日本大震災後に落ち込んだ生産などが回復し、新卒採用に持ち直しの動きが出ています。ただ基準を満たす学生がいなければ、定員に達しなくても採用を見送る「厳選採用」の傾向は続いており、厳しい就活となりそうです。
経団連は今年3月、2013年卒業予定の大学生らの採用から、会社説明会などの開始時期をこれまでより約2カ月遅い3年生の12月1日と定めました。学生が学業などに専念できる時間を増やすのが狙い。一方、面接など選考活動のスタートは4年生の4月1日、正式な採用内定は同10月1日にそれぞれ据え置いたため、説明会は3年生の12月から翌年の3月に集中することになります。
インターネットの就職情報サイト「マイナビ」や「リクナビ」なども1日、企業の採用日程の掲載などを始めました。
12年3月卒業予定の4年生の就職内定率は、10月時点で59・9%と過去2番目の低水準。3年生の就職情勢は4年生に比べ、求人に持ち直しの動きが出ているとの指摘があります。
ただ円高や欧州財政危機、国内市場の縮小などで学生をみる企業の目は厳しく、内定獲得までの道のりは険しそうです。
東日本大震災後に落ち込んだ生産などが回復し、新卒採用に持ち直しの動きが出ています。ただ基準を満たす学生がいなければ、定員に達しなくても採用を見送る「厳選採用」の傾向は続いており、厳しい就活となりそうです。
経団連は今年3月、2013年卒業予定の大学生らの採用から、会社説明会などの開始時期をこれまでより約2カ月遅い3年生の12月1日と定めました。学生が学業などに専念できる時間を増やすのが狙い。一方、面接など選考活動のスタートは4年生の4月1日、正式な採用内定は同10月1日にそれぞれ据え置いたため、説明会は3年生の12月から翌年の3月に集中することになります。
インターネットの就職情報サイト「マイナビ」や「リクナビ」なども1日、企業の採用日程の掲載などを始めました。
12年3月卒業予定の4年生の就職内定率は、10月時点で59・9%と過去2番目の低水準。3年生の就職情勢は4年生に比べ、求人に持ち直しの動きが出ているとの指摘があります。
ただ円高や欧州財政危機、国内市場の縮小などで学生をみる企業の目は厳しく、内定獲得までの道のりは険しそうです。
2011年12月01日
賃金カット、大幅減=ベア実施は前年上回る-厚労省調査
厚生労働省は30日、2011年の「賃金引き上げ等の実態に関する調査」結果を発表しました。賃金カットを実施した企業(予定含む)の割合は15.2%と前年から7.8ポイント低下しました。また、ベースアップを行った企業(同)は、管理職で前年比2.3ポイント上昇の11.7%、一般職で3.8ポイント上昇の13.4%となりました。
厚労省は「東日本大震災による影響はあったが、企業はリーマン・ショックから戻る過程にあり、全体的に数字は良くなった」としています。今回は震災による被災地は調査対象から外しました。
定期昇給やベースアップによる従業員1人当たりの賃金改定額(加重平均)の引き上げ幅は、159円減の3513円と2年ぶりのマイナス。賃金改定率は平均で0.1ポイント低下のプラス1.2%で、企業規模が小さいほど改定率が低くなりました。
従業員の平均賃金を引き上げた企業(予定含む)の割合は0.3ポイント低下の73.8%でした。
調査は8月に郵送で実施、常用労働者100人以上の1731社から回答を得ました。
厚労省は「東日本大震災による影響はあったが、企業はリーマン・ショックから戻る過程にあり、全体的に数字は良くなった」としています。今回は震災による被災地は調査対象から外しました。
定期昇給やベースアップによる従業員1人当たりの賃金改定額(加重平均)の引き上げ幅は、159円減の3513円と2年ぶりのマイナス。賃金改定率は平均で0.1ポイント低下のプラス1.2%で、企業規模が小さいほど改定率が低くなりました。
従業員の平均賃金を引き上げた企業(予定含む)の割合は0.3ポイント低下の73.8%でした。
調査は8月に郵送で実施、常用労働者100人以上の1731社から回答を得ました。